豊かな水産資源に
支えられた拠点集落
太平洋を望む段丘上に立地する拠点集落。竪穴建物、貯蔵穴、盛土、墓などが分離して配置されています。竪穴建物は床を深く掘り込んだものが多く、深さ2mを超える大型のものもみられます。祭祀場である大規模な盛土には、膨大な量の土器や石器、焼土などが累積し、長い間にわたり祭祀・儀礼が行われていたことを示しています。
また、クジラやオットセイなどの海獣骨、マグロやサケなどの魚骨、クリやクルミなどの堅果類、ヤマブドウ、キハダ、ウルシなどが出土し、海や川での漁と、森林資源の利用も活発に行われていました。沿岸地域の生活の様子と精神文化を示す重要な遺跡です。
所在地 | 北海道函館市 |
遺跡の年代 | 紀元前2,500年頃~紀元前2,000年頃(史跡年代:紀元前3,500年頃~紀元前2,000年頃) |
史跡指定 | 2001年8月13日 |
- 祭祀場など集落を構成する要素がそろった拠点集落です。竪穴建物の規模も大きく、深さ2m、長軸10mを超えるものもあります。土器・石器などの道具類を主に廃棄した盛土遺構がつくられており、火を焚いた跡があることなどから祭祀場と考えられています。
- 外洋(太平洋)に面した段丘上にあり、クジラ、オットセイ、マグロ、タラなどの水産資源が集落を支えていました。また、もともとは北海道になかったクリの実がまとまって出土しており、本州の影響をうかがうこともできます。
- 前ステージ(Ⅱa)に祭祀場が加わり、集落を構成する要素が整います。この後、寒冷化により集落が縮小・分散し、環状列石等の共同祭祀場が現れるステージⅢaに移行します。
遺跡情報
所在地 | 〒041-1622 北海道函館市大船町 |
ガイド案内 | 有り 管理スタッフが常駐し、4~10月の間、1日2回定時解説実施(所要時間約30分、無料、日本語)。 団体等の随時解説は事前に要申込(申込先:函館市縄文文化交流センター) |
見学可能時間 | 4月~10月 9:00~17:00 11月~3月 9:00~16:00 ※12月29日~1月3日休場 |
駐車場 | 有り(27台、無料)普通車23台、大型車3台、身障者用1台 |
遺跡へのアクセス
函館駅(JR函館本線)から
車で約70分
函館バス「鹿部」「古部」「椴法華」行き「大船遺跡下」下車(約100分)→徒歩で約10分
※「古部」「椴法華」行きは、南茅部支所前で要乗換
新函館北斗駅(JR北海道新幹線)から
車で約50分(七飯町鹿部経由)
函館空港から
車で約50分
大沼公園IC(道央自動車道)から
車で約50分
函館市縄文文化交流センター、
垣ノ島遺跡から
車で約10分
ガイダンス施設情報
名称 | 函館市縄文文化交流センター |
所在地 | 〒041-1613 北海道函館市臼尻町551-1 |
電話番号 | 0138-25-2030 |
公式HP | http://www.hjcc.jp/ |
駐車場 | 有り(40台、無料)普通車33台、大型車4台、身障者用2台、妊婦優先1台 |
入館料 | 個人:大人300円 小・中学生・高校・大学生150円 団体(20名以上):大人240円 小・中学生・高校・大学生120円 ※未就学児:無料 ※函館市内居住の65歳以上の方は半額、障がいのある方は無料 ※函館市内在住または市内の学校に通う小中学生は無料 |
開館時間 | 4月~10月 9:00~17:00 11月~3月 9:00~16:30 |
休館日 | 月曜(祝・休日の場合は翌日)、毎月最終金曜、年末年始(12月29日~1月3日) |
設備情報 | 体験プログラム、グッズ販売、Wi-Fi、コインロッカー、車椅子貸出、授乳室、おむつ交換台 |
ガイダンス施設へのアクセス
函館駅(JR函館本線)から
車で約60分
函館バス「鹿部」「古部」「椴法華」行き「垣ノ島遺跡下」下車(約90分)→徒歩で約7分
※「古部」「椴法華」行きは、南茅部支所前で要乗換
新函館北斗駅(JR北海道新幹線)から
車で約60分(七飯町鹿部経由)
函館空港から
車で約40分
大沼公園IC(道央自動車道)から
車で約60分
大船遺跡から
車で約10分