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高砂貝塚

たかさごかいづか

    内湾に面した
    貝塚と共同墓地

    貝塚断面:ステージⅢaからⅢbまで3つの貝塚が発見されている。また、貝塚からはステージⅢbの土坑墓28基が見つかっている
    シカ角製銛頭:オットセイやイルカ猟に使われたと思われる銛頭。細かい文様が刻まれている

    内浦湾を望む低地に立地する、貝塚をともなう共同墓地。墓域は土坑墓と配石遺構で構成されます。土坑墓からは、抜歯の痕跡が認められる人骨や、胎児骨をともなう妊産婦の墓が確認されています。配石遺構からは、土偶や土製品などが出土し、当時の葬送や祖先崇拝などを示しています。貝塚からはタマキビ、ホタテ、アサリなどの貝類に、ニシン、カレイ、マグロなどの魚類のほか、シカ角製の銛頭(もりがしら)など漁労具も多数出土しています。沿岸地域における漁労が中心の生業と、祭祀・儀礼のあり方を伝える重要な遺跡です。

    所在地北海道洞爺湖町
    遺跡の年代紀元前1,000年頃(史跡年代:紀元前3,500年頃~紀元前800年頃)
    史跡指定2002年3月19日
    ステージⅢ 定住の成熟 Ⅲb:祭祀場と墓地の分離
    ステージⅢ 定住の成熟 Ⅲb:祭祀場と墓地の分離
    内湾に面した標高約10mの低地に立地
    内湾に面した標高約10mの低地に立地
    • 内浦湾に面した平地にあり、背後には落葉広葉樹の森が広がっていました。貝塚からは、とくにカレイやヒラメが多く出土することから、周辺には砂浜と砂地の海底が発達していたことを示しています。
    • 定住成熟期後半、冷涼な気候による集落の小規模化が継続。土坑墓と配石遺構からなる共同墓地が集落から独立して作られ、土坑墓の土偶や土器などの副葬品からは墓前祭祀が行われたことがわかります。
    • 前ステージ(Ⅲa)から一時的な寒冷化が続き、小規模化・分散化した集落間の結びつきを強めるための共同墓地が作られ、葬送に関する儀礼が特化し独立します。このあと2400年前頃に、北東北では水稲農耕が始まり、北海道では続縄文文化へと移り変わって、縄文文化は終焉を迎えます。

    遺跡情報

    所在地〒049-5605 北海道虻田郡洞爺湖町高砂町
    ガイド案内有り、日本語
    ※事前申込必要(申込先は入江・高砂貝塚館 電話番号:0142-76-5802
    見学可能時間9:00~17:00
    駐車場有り(普通車4台・大型バス5台、無料)

    遺跡へのアクセス

    洞爺駅(JR室蘭本線)から

    徒歩で約15分

    虻田洞爺湖IC(道央自動車道)から

    車で約10分

    入江・高砂貝塚館から

    徒歩で約5分

    入江貝塚から

    徒歩で約10分

    ガイダンス施設情報

    名称入江・高砂貝塚館
    所在地〒049-5605 北海道虻田郡洞爺湖町高砂町44
    電話番号0142-76-5802
    公式HPhttps://irie-takasago.net/
    駐車場有り(普通33台、大型7台 無料)
    入館料無料
    開館時間9:00~17:00
    休館日月曜日(祝・休日の場合は翌日)、祝日の翌日、年末年始(12月30日~1月5日)
    設備情報体験プログラム、Wi-Fi、車椅子貸出

    ガイダンス施設へのアクセス

    洞爺駅(JR室蘭本線)から

    徒歩で約15分

    虻田洞爺湖IC(道央自動車道)から

    車で約10分

    入江貝塚から

    徒歩で約5分

    高砂貝塚から

    徒歩で約5分

    イベント

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