居住域・墓域で構成された
集落と国内最大級の
盛土遺構
函館市南茅部地区を流れる垣ノ島川沿い、標高32~50mの丘の上にある集落跡です。遺跡の中央部に、地面を掘り込み、耐久性があって長期間居住できる竪穴建物がつくられ、その南側に墓域があり、日常と非日常の空間が区別されていたことを示しています。
竪穴建物からは漁網用の石錘が多く出土し、生業として漁労が盛んだったことがわかります。また、墓には子どもの足を押しつけた足形付土版が副葬され、この地域特有の精神文化を伝えています。
4000年前ころに構築された長さ190m、幅120m、高さ2mの「コ」の字形の盛土遺構は、国内最大級の規模です。盛土には大量の遺物が含まれていることから、祭祀・儀礼の場所と考えられ、今も実際に私たちが目で見ることができる重要な遺構です。
所在地 | 北海道函館市 |
遺跡の年代 | 紀元前5,000年頃(史跡年代:紀元前7,000年頃~紀元前1,000年頃) |
史跡指定 | 2011年2月7日 |
- 耐久性のある竪穴建物が出現し、本格的な定住がはじまります。そのため、集落の構成員が住む居住域とは別に、そこで亡くなった人のための空間である墓域もつくられました。その墓からは子どもの足形を付けた土版(足形付土版)が出土するなど、当時の高い精神性もわかります。
- 太平洋に面した段丘上にある集落跡。竪穴建物の床面から漁労に使う網の石錘も出土しており、定住の開始期から漁労が盛んであったことを示しています。
- 前ステージ(Ⅰa)の居住地から、本格的な定住に移行して住居と墓が分かれた集落となります。この後(Ⅱa)はさらに貯蔵施設や捨て場が形成され、集落の施設が充実していきます。
遺跡情報
所在地 | 〒041-1613 北海道函館市臼尻町 |
ガイド案内 | 有り 管理スタッフが常駐し、4~10月の間、1日3回定時解説実施(所要時間約45分、無料、日本語)。 デジタルコンテンツ対応のタブレット端末の貸出有り (無料:日本語、英語、中国語(簡・繁)、韓国語対応) 団体等の随時解説は事前に要申込(申込先:函館市縄文文化交流センター) |
見学可能時間 | 4月~10月 9:00~17:00 11月~3月 9:00~16:00 ※12月29日~1月3日休場 |
駐車場 | 有り(40台、無料)普通車33台、大型車4台、身障者用2台、妊婦優先1台 |
遺跡へのアクセス
函館駅(JR函館本線)から
車で約60分
函館バス「鹿部」「古部」「椴法華」行き「垣ノ島遺跡下」下車(約90分)→徒歩で約5分
※「古部」「椴法華」行きは、南茅部支所前で要乗換
新函館北斗駅(JR北海道新幹線)から
車で約60分(七飯町鹿部経由)
函館空港から
車で約40分
大沼公園IC(道央自動車道)から
車で約60分
大船遺跡から
車で約10分
ガイダンス施設情報
名称 | 函館市縄文文化交流センター |
所在地 | 〒041-1613 北海道函館市臼尻町551-1 |
電話番号 | 0138-25-2030 |
公式HP | http://www.hjcc.jp/ |
駐車場 | 有り(40台、無料)普通車33台、大型車4台、身障者用2台、妊婦優先1台 |
入館料 | 個人:大人300円 小・中学生・高校・大学生150円 団体(20名以上):大人240円 小・中学生・高校・大学生120円 ※未就学児:無料 ※函館市内居住の65歳以上の方は半額、障がいのある方は無料 ※函館市内在住または市内の学校に通う小中学生は無料 |
開館時間 | 4月~10月 9:00~17:00 11月~3月 9:00~16:30 |
休館日 | 月曜(祝・休日の場合は翌日)、毎月最終金曜、年末年始(12月29日~1月3日) |
設備情報 | 体験プログラム、グッズ販売、Wi-Fi、コインロッカー、車椅子貸出、授乳室、おむつ交換台 |
ガイダンス施設へのアクセス
函館駅(JR函館本線)から
車で約60分
函館バス「鹿部」「古部」「椴法華」行き「垣ノ島遺跡下」下車(約90分)→徒歩で約7分
※「古部」「椴法華」行きは、南茅部支所前で要乗換
新函館北斗駅(JR北海道新幹線)から
車で約60分(七飯町鹿部経由)
函館空港から
車で約40分
大沼公園IC(道央自動車道)から
車で約60分
大船遺跡から
車で約10分