余市・小樽の境界に広がる
ストーンサークル群
立石の周りに石が
円形に巡らされる
余市町と小樽市の境界となる西崎山の尾根には環状列石(ストーンサークル)と呼ばれる人頭大や幼児の頭ほどの石を円形に並べ、中心に棒状の石を立てた特殊な遺構が見られます。
本遺跡の調査は、1950~1952年に東京大学考古学研究室が、余市町側の第1区と呼ばれる東西11m、南北17mの楕円形の範囲内の環状列石群を発掘したことに始まります。石を直径1~2mの範囲に円形に並べた遺構が7つあり、そのうち4つを発掘しました。配石の間からは、縄文時代後期中頃の土器が出ました。また、いずれの配石の下にも直径50㎝、深さ70㎝ほどの穴があり、穴の中から燐分が検出されました。このことからこの穴は遺体を埋葬した墓と考えられます。この1区は1951年5月に北海道指定の史跡となりました。
1963年に余市町教育委員会により第3区が発掘調査され、1968年と1972年には北海道大学による第4区の発掘調査が行われております。また、1988年、隣接する余市町栄町5遺跡で広域農道の建設に伴う発掘調査が行われ、関連して本遺跡の2・3区の再確認の調査が行われました。2000年には(財)北海道埋蔵文化財センターが、2区~5区の地形測量、遺構実測、撮影等を中心とした重要遺跡確認調査を行いました。
遺跡情報
所在地 | 〒046-0001 北海道余市郡余市町栄町551 |
ガイド案内 | 無し |
見学可能時間 | 自由 ※冬期間は見学不可 |
駐車場 | 有り 普通車10台(駐車場までの道が狭いため、大型車不可) |
お問合せ先 | 余市町教育委員会社会教育課 余市水産博物館 〒046-0011 北海道余市郡余市町入舟町21 0135-22-6187 https://www.town.yoichi.hokkaido.jp/kurashi/kurashinojouhou/kyouiku-bunka/bunkazai-kaikan.html |
遺跡へのアクセス
余市駅(JR函館本線)から
北海道中央バス【20/21 積丹線】もしくは【18 余市線】「フゴッペ洞窟前」下車(約10分)→徒歩で約20分
駐車場から
徒歩で約3分
余市駅(JR函館本線)から
車で約12分
小樽塩谷IC(後志自動車道)から
車で約18分
余市水産博物館から
車で約15分