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鷲ノ木遺跡

わしのきいせき

    駒ヶ岳を望む
    北海道最大の環状列石

    鷲ノ木遺跡と駒ヶ岳:環状列石がつくられた台地から、約13km東に駒ヶ岳があり、立冬には環状列石から駒ヶ岳山頂に昇る朝日が見える
    桂川:約1km離れた桂川河口付近に、環状列石と同じ種類・形状の石が見られる

    内浦湾沿岸から約1km内陸の河岸段丘上にある、北海道最大規模の環状列石(ストーンサークル)を伴う祭祀遺跡です。江戸時代に噴火した駒ヶ岳の火山灰に厚く覆われていたため、全体が良好な状態で保存されていました。環状列石は外周約37m×34mのほぼ円形で、外側を二重にめぐる環状の配石と、中心にある楕円形の配石で構成されています。平均30~40cmの扁平や棒状の石が多く用いられ、その数は約600個。石の供給地は約1km離れた桂川河口付近と考えられています。その周辺には、竪穴のなかに7基の土坑墓をともなう墓域があります。
    環状列石がつくられた台地からは駒ヶ岳を望むことができ、当時の人々の自然に対する考え方や信仰をうかがうことができます。

    所在地北海道森町
    遺跡の年代紀元前2,000年頃(史跡年代:紀元前2,000年頃)
    史跡指定2006年1月26日 
    ステージⅢ 定住の成熟 Ⅲa:共同の祭祀場と墓地の進出
    ステージⅢ 定住の成熟 Ⅲa:共同の祭祀場と墓地の進出
    内陸の河川付近にある標高70mの河岸段丘上に立地
    内陸の河川付近にある標高70mの河岸段丘上に立地
    • 河岸段丘上にある共同墓地を伴う祭祀・儀礼の空間で、周辺に他の環状列石がないため、広域にわたる複数の集落によってつくられ、維持・管理されたと考えられます。
    • 北海道最大規模の外周約37m×34mの環状列石、竪穴墓域、配石遺構からなる祭祀遺跡です。
    • 前ステージ(Ⅱb)の拠点集落が寒冷地化によって小規模・分散し、集落外に共同墓地を含む祭祀場が現れました。この後のステージ(Ⅲb)では、さらに墓地が分離していきます。

    遺跡情報

    所在地〒049-2321 北海道茅部郡森町字鷲ノ木町
    ガイド案内見学会開催時に解説(日本語、所要時間45分)
    見学可能時間見学会開催時のみ公開
    (見学会開催情報は森町ホームページでお知らせ)
    ※団体見学は要相談
    駐車場無し

    遺跡へのアクセス

    森町遺跡発掘調査事務所から

    車で約15分

    ガイダンス施設情報

    名称森町遺跡発掘調査事務所
    所在地〒049-2313 北海道茅部郡森町字森川町292-24
    電話番号01374-3-2240
    公式HPhttps://www.town.hokkaido-mori.lg.jp/bunya/stone/
    駐車場有り、普通車5台
    入館料無料
    開館時間9:00~16:00
    休館日土曜日、日曜日、祝・休日
    年末年始(12月30日~1月5日)
    ※臨時休館(開館)あり(公式HPでお知らせ)

    ガイダンス施設へのアクセス

    森駅(JR函館本線)から

    車で約5分

    森IC(道央自動車道)から

    車で約2分